「新泌尿器科学」と、早漏を直す薬ダポキセチン

医学生向けの参考書として定番といえる本が「新泌尿器科学」です。泌尿器科の症例や検査法について取り扱っていますが、性機能障害にも一項目が割り当てられています。性機能障害というと、まず勃起不全を思い浮かべるかもしれません。しかし新泌尿器科学によれば、性機能障害のうち30%は早漏の悩みであるとされています。早漏は勃起不全とは違い、妊娠させることは可能なため、大した問題ではないという考え方もあります。しかし患者のQOLは、どんな場合にも重視しなければなりません。早漏は本人やパートナーのQOLを低下させるため、できるなら直すのが一番です。
早漏を直すための最も有名な方法のひとつは、射精を何度も直前で堪えるスタート・ストップ法でしょう。ただし新泌尿器科学では、効果があるかどうかは疑問であるとしています。ほかに各種の塗り薬やスプレーなどもありますが、明らかに有効と考えられるのは、抗うつ剤を服用することです。なかでもダポキセチンという薬は、ヨーロッパ諸国で正式に認可された早漏治療薬です。
ダポキセチンは脳内のセロトニンの分泌を促進し、興奮を抑える作用があります。興奮が収まれば精神的にリラックスできるので、射精までの時間が長くなるという仕組みです。使用法は、錠剤を性行為の前に服用するだけで簡単です。また比較的短時間で排泄されるため、副作用は少ないとされています。ただしダポキセチンは精神を沈静させる薬なので、性欲そのものが減退したり、勃起力が弱まったりする可能性があります。下痢や頭痛、めまいなどを起こすという報告もあります。
日本でもダポキセチンの輸入は認められています。早漏を直す切り札として、検討してみるのも良いでしょう。

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